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2011/05/17.Tue

トイレにまつわる、「ひと」語り。

新茶の香りで、ほっと一息。
先日の記事でみんなで摘んだお茶が出来上がりました!
若草色と、新茶の淡い香り。 テーブルを片づけて、ほっと一息。
最近は、切り花を欠かさずテーブルに(西友の198円だけど・・・)


はじめに・・・
もしお食事中の方がいらっしゃったら、ごめんなさい!

昨日は夫が会社の健康診断で、バリウムを飲みました。
35歳から始まる胃のバリウム検査。

同じ部署の先輩達が、また一人とバリウムデビューを飾る中
昨年、満を持してバリウムデビューを飾った夫は、
「意外とおいしいね」の名言を残し高知を去りました(笑)

みんなあの「飲みにくい」バリウムに苦労するのに
夫の場合、バリウムを飲んだ後の排出に苦労するようで

昨日も夕方突然ガチャガチャと玄関のカギが開き
「とても腹が痛くて仕事にならない・・・」と、帰ってきました。

そして今朝、

「あの・・・トイレ、よろしくね」

と言い残してそそくさと家を出る夫。


トイレ?

電気を点けてトイレの便器の底をのぞくと・・・大変なことに!!


我が家のトイレ、古いタイプの洋式なので水圧が弱く
比重の重いバリウムが底に沈んでいました。

見てしまったからには、掃除するしかなく
「チーン」とパンの焼けた音がする中、ひたすら掃除し
石鹸の香りが残る手で、冷めきったトーストを食べたのでした・・・。

        ---------

そのトイレを掃除している時に、急に思い出したことが。

それは、私が学生の頃。

学費を貯めるために、時給の良いバイトを探して見つけたのが
大学病院の掃除のバイトでした。

いつもはトイレや職員ロッカーなどの裏方が多かったのですが
夏休み期間に午前中から入った時に、ICUとNICUの掃除をする担当に。

そこに入る時には、手術室のような洗い場で爪の間まで洗い、
専用の服に着替え、帽子、マスク、手袋と、誰だか分からない格好で
室内に入り、そこに置いてある専用の用具で掃除をします。

ICUといっても、ドラマで見ていたような部屋だけではなく個室もありました。

みんなはめんどくさいから、と嫌がる場所でしたが
私はトイレや職員シャワー室の掃除よりも、ずっと気が楽でした。

そこで、ひとりの女性の方と話をするようになりました。
私の母より少し年下の、でも私と同じ位のお子さんがいらっしゃる方でした。

        ---------

夫と結婚して兄が生まれ、北関東に住んでいた頃
母親から突然「Tさんって、アンタ覚えてる?」と言われました。

実は私はその女性のことを、母に言われるまで覚えていませんでした。
母に話した記憶も無いのに、何故母が知っているんだろう?

「掃除のアルバイトしてた時に、入院してたそうよ」
「私、病棟は入ってなかったはずだけど・・・」

このアルバイトも夏休み期間を最後に辞めてしまったので
その後に入った会社のことや、夫と通った学校のことなどで
私の記憶には、ほとんど残っていませんでした。

たぶん、あのバイトをしてた時から3~4年は経っていたはず。

ある日、実家に電話がかかってきたそうです。
電話の主は、ICUに入院していた女性の方でした。

元気になり普段の暮らしに戻ってすっかり忘れていたけれど
ある日、私からの手紙を見つけたそうです。

その手紙を読んだ瞬間、あの頃の事を思い出し
私がどうしているか気になって、電話をくださったとの事でした。

        ---------

細い、細い、かすかな記憶の糸をたぐり寄せ
なんとなく頭の片隅に浮かぶ病室と、ベッドの風景。

「失礼します、お掃除させていただきます」
いつもベッドの横に入る時には、そう声をかけるのが決まりでした。

「ありがとう、いつも。こんな所まで大変ね。」
そう声を返してくれる人が、ひとり。

お互い目を合わせて、にっこり。

そのうち、私と同年代の息子さんがいる話になりました。
私のことを聞いてきて、何のためらいもなく答えました。


高校の時に長期で入院したこと。
その時に出会った人の影響で、医療の分野を目指したこと。
大学には入ったけれど、体調が思わしくなくて辞めたこと。

だけどやっぱり勉強は続けたくて、
全く別の分野だけどお金を貯めながら学校に通っていること。

そして、このアルバイトを選んだのは
医療の分野に未練がある自分と、決別したかったこと。


ひとつのベッドにいられる時間は毎回1分ちょっと。
会うたびに少しずつ会話を重ね、きっと心が動いたのだと思います。

バイトを辞めると決めた時に、手紙をその人に渡したところまで
おぼろげながら、思い出しました。

その後の私の記憶に残ってない、ということは
私は自分の気持ちをその女性に打ち明けたことで
未練の残る自分と決別できたということだったのです。

        ---------

「それで、どうなったの?」と母に聞くと

「『結婚して、子供もいます』って言ったら、とても残念がって
 アメリカにいる息子がまだ結婚してなくて、もしもと思って・・・
 って言ってたよ!残念だね、玉の輿!」と母。

二人で大笑いしてから、10年近く経ちました。
そんなことを、今朝トイレを掃除しながら思い出し・・・。

        ---------

人生って、網目のような道を歩いている気がします。

沢山の人と出会い一時期を過ごし、別れて行く。
長い付き合いになる人もいれば、それっきりで終わる人もいて。

だけど、そういう出会いがあったから、今があるんですよね。

無我夢中だった、あの頃。
思い通りにいかない人生に、自分の体にやりきれない思いや
両親に対しても、本当に色々ありました。

それだけに、今の暮らしが本当にいとおしく
こんな私を慕ってくれる子供たちや夫に感謝しつつ・・・

たまってる片付け、やろうかな(笑)
家族のこと | Comments(10) | Trackback(0)
Comment
オジャマしてますっ
いつも拝見させていただいております。
今日の文章、とても心に響きました。
人との出会いもですが、心のあるお話しを人と
したいと思いました。

ありがとうございます。
お礼を言いたくて、いつもは読み逃げですが
一言残させて頂きます。

トイレのそうじ、あとでしよう(笑)
よいお話ですね
私もとても感動しました。
オーバーでなく少し涙ぐむくらい…。
通りすがりと思わず、一つ一つの出会いを大切にしていると思わぬことが起こったりするんですね。
ご縁ってこういうことなんでしょうね。
今、すごく優しい気持ちでいっぱいです。

なんだろう??
私もトイレ掃除したくなってきちゃった(笑)
ゆうかりさんへ
いつもありがとうございます!

落ち込むことも多いし、自分なんか・・・と考えることもある私ですが、
一生懸命言葉を紡いだら、ゆうかりさんみたいにキャッチしてくれる人がいて。
今日の記事、ちょっと迷ったけど書いて良かったと思いました。
本当に嬉しいです。ありがとうございました!

トイレ掃除って腰が重いけど、一生懸命やると気持ちがスッキリします(笑)
えびんこさんへ
縁って、不思議なものですよね。
今の暮らしもいろんな縁が結びついて、ここまで来て・・・。
どこかひとつでも欠けたら、ちがう結果になってたと思うと
今の私とめぐりあった人を大切にしたいと、思いました。
そのめぐり合いが広がるきっかけになったこのブログも、
これからますます頑張って行こうと思っています♪
えびんこさんも、いつもありがとうございます!

トイレ・・・きっと夫は帰ってきてトイレを見たら
「お前がそんなに掃除したから雷と大雨なんだ」
と言うに違いないです(笑)
no subject
いつも拝見させて頂いています。先日の洗濯機の布、まねっこしようと思っています。今、ドレにしようかな~って悩んでいますw
よねこさんのお宅は賃貸でもペンキOKなんですね。
うちも古い団地なのでいろいろ手を加えたいところですが・・・(ちびっこ息子のいたずらで壁紙とかキズだらけで)^^;なかなか上手くいかなくて・・・。って思ってたら↓の記事を読んでフムフムって思いました。
参考にさせて頂きます。
no subject
よねこさんこんばんわ~(*^^)v
よねこさんのいろんな人生のひとコマを拝見させてもらいました。
いろいろな葛藤がたくさんあって、今の大切な家庭を築いてらっしゃるんですね。
人に歴史あり。
よねこさんの歴史の1ページ。
それが今も毎日更新され続けてる中、今までの悲しかったことやあきらめたことが、幸せな1ページを作ってくれること。
祈ってやみません。

それにしても…玉の輿おしかったですね(笑)ジョークです。
ご主人と息子さんとの毎日はお金に代えられないですもんね♪
まさにプライスレス!!!

素敵なお話をありがとうございます。
私もトイレをもっとキレイにしたいと思いました♪
beaさんへ
アルメダールスのキッチンタオル、どれも素敵な柄で
迷っちゃいますよね♪
ひとりアレコレ選んでいる時間が、至福の時ですよね~(笑)
我が家は社宅で比較的DIYは自由に出来るんですよ。
うちのチビさんも、落書きしました^^;
壁が白いペンキ塗りの壁だったので、自分で塗ってしまいましたが
beaさんのお家は、壁紙なんですね。
落書きが残って退出時にクロス交換分を引かれてしまうなら、
どっちみち交換なんだから、と割り切ってしまって
「壁紙の上から塗れるペンキ」を塗るのも手かも♪

白いプラダンも、そんなにツヤツヤしてなくて、
気軽にポスターも貼れるしおススメです!
peruruさん、こんばんわ~♪
私も母から聞いた時、「あと数年早ければ!!」と
ちょっと思いました(笑)
まさに運命のいたずらってやつ?^^;

だけど本当に夫との出会いも偶然の積み重ねだったり、
7年半近くで一緒に過ごした夫の家族は本当に素敵な家族で
こんな私を心から頼りに思っていてくれて・・・
本当にプライスレス!です(笑)

そうそう!トイレの神様の歌が流行った頃、
ネットで「トイレ掃除をする人としない人で年収の差が」
という記事を見て夫と話していたのを聞いた弟が
「ママね、お金持ちになるためにトイレを毎日
 お掃除してるんだよ♪♪」
と嬉しそうにおばあちゃんに電話していました(笑)
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↑の鍵コメさんへ
嬉しくって、何度も読み返しちゃいました☆
コメントくださる時間、何時でも私は大丈夫ですよ~(^_^)v

ある時期に、分かってもらいたかった人に私の言動を
全否定されたことがあって、以来トラウマに近い思いを
持っていました。
「こう思ったら、いいよ」とか「気持ちが楽になるよ」
って話すことが全て空回り。
だけど自分の根底に、何かを伝えていきたいという思いが
自分でも分からないけど、あるんですよね・・・。
やっぱりおじいちゃんの影響かな(笑)

私もいつも元気とパワーをもらってます♪
ありがとうございます!!

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